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年間計画で売上が2.3倍になった事例|神戸アパレルブランドが720万円から1,680万円に成長した1年間の軌跡

年間計画で売上が2.3倍になった事例|神戸アパレルブランドが720万円から1,680万円に成長した1年間の軌跡

「年間計画を立てるだけで、本当に売上が変わるのか?」と疑問をお持ちの方に、まず結論をお伝えします。

年間720万円(月平均60万円)→ 1,680万円(月平均140万円)

神戸の小さなアパレルブランド「Urban Canvas」は、初めて年間マーケティング計画を立て、インフルエンサーマーケティングを戦略的に実施することで、わずか1年で売上を2.3倍に伸ばしました。

この記事では、施策前の危機的状況・年間計画の具体的な内容・月別売上推移・成功要因の分析まで、実際のデータとともに解説します。

1. 施策前の状況:開業4年目の売上停滞と半年分の資金

ブランドと施策者のプロフィール

神戸でアパレルブランド「Urban Canvas」を営む木村翔太さん(32歳・仮名)は、大手アパレル企業でデザイナーを6年間務めた後に独立。シンプルで洗練されたデザイン・上質な素材・大人のカジュアルをコンセプトに、価格帯8,000〜25,000円の商品を展開しています。

施策前の数値(一次データ)

  • 開業年数:4年目
  • 月平均売上:60万円
  • 年間売上:720万円
  • 月間固定費:50万円
  • 月間利益:約10万円
  • 貯金残高(施策直前):50万円

課題の本質

年別売上推移を見ると、1年目480万円→2年目650万円→3年目720万円と成長してきたものの、4年目は720万円で完全に横ばいとなりました。SNS投稿・ポップアップストア・インフルエンサー施策(年2回)など様々な施策を試してきましたが、すべて「思いつきで、バラバラに実施」していたことが根本的な課題でした。

固定費月50万円に対して利益は月10万円。貯金は残り50万円で、「あと2〜3ヶ月で資金が尽きる」という状況に追い詰められていました。

2. 転機:初めて年間マーケティング計画を立てる決断

年末年始の1週間で計画を策定

2025年12月末、翔太さんは「もう一度だけ本気で挑戦する」と決意し、年末年始の1週間を使って初めての年間マーケティング計画を策定しました。

計画策定前に行った現状分析

発見①:12月の売上が平均月の2.5倍
クリスマスプレゼント需要が大きな繁忙期になっていることが数字で確認できました。

発見②:7月もやや高い(平均月の1.5倍)
ボーナス需要による夏の繁忙期が存在することが判明しました。

発見③:2月・6月が最低(平均月の60〜70%)
閑散期に予算を使っていたことが大きな無駄だと気づきました。

発見④:インフルエンサーマーケティングは年2回のみ・ROI 350%
効果は良かったが回数が圧倒的に少なく、継続依頼もしていませんでした。

3. 年間計画の全容:50万円を戦略的に配分する5つの設計

設計①:目標設定

  • 年間売上目標:1,440万円(月平均120万円・前年比200%)
  • ROI目標:平均400%以上
  • 新規顧客獲得:年間600名

目標設定の根拠: 月平均120万円あれば固定費50万円を引いても利益70万円が残り、ブランドを継続できる最低ラインです。

設計②:月別予算配分(年間50万円)

予算比率理由
12月15万円30%年末商戦・ギフト需要
7月10万円20%ボーナス商戦
4月8万円16%春物発売
10月7万円14%秋冬物発売
その他8ヶ月10万円20%継続・テスト
2月・6月0円0%閑散期は完全休止

最重要の判断: 繁忙期(12月・7月)に年間予算の50%を集中投資し、閑散期(2月・6月)は完全に休止。

設計③:インフルエンサー選定

継続依頼(過去に最も効果が高かった2名)

  • Aさん(28歳・フォロワー18,000人):年間6回
  • Bさん(25歳・フォロワー12,000人):年間4回

新規テスト

  • 月1名・小額(2〜3万円)でテスト実施

設計④:実施スケジュール

各月の投稿日・担当インフルエンサー・訴求テーマをExcelで年間分一覧化し、壁に掲示して管理。繁忙期は2ヶ月前から交渉・準備を開始するスケジュールを組みました。

設計⑤:PDCAサイクル

毎月末に計画と実績を比較し、翌月の施策を改善するルーティンを確立しました。

4. 4月:最初の成果と計画への確信

4月の施策

春物をテーマに、AさんとBさんへ同時期に依頼(予算8万円)。

Aさんの訴求軸: 「シンプルだけどシルエットが綺麗、大人カジュアルにぴったり」
Bさんの訴求軸: 「上質で洗練されている、25歳でも大人っぽく着こなせる」

2人が異なる視点で訴求することで、20代〜30代前半の幅広い層にリーチできました。

4月の結果(一次データ)

  • 売上:105万円(前年同月比175%)
  • ROI:420%
  • 投資額:8万円 / 利益:約25万円

「計画通りに動いたら、こんなに変わるのか」——翔太さんが初めて確信を持った月です。

5. 7月:ボーナス商戦でAさんの継続効果が爆発

7月の施策

ボーナス商戦にAさん・Bさんの継続依頼と新規2名を加えた計4名で実施(予算10万円)。

Aさんの投稿(2回目)の特徴
4月(1回目)でフォロワーからの信頼を獲得していたAさんが「2回目の投稿だけど本当に良くて、今回は自分へのご褒美で買った」という継続使用の証言を投稿。1回目よりエンゲージメントが高くなりました。

7月の結果(一次データ)

  • 売上:158万円(前年同月比220%)
  • ROI:580%
  • 前年最高月間売上(12月の150万円)をはじめて超えた月

6. 10月:Aさん5回目の投稿でファンコミュニティが形成

10月の施策

秋冬物をテーマに、AさんとBさんへ継続依頼(予算7万円)。

Aさんの投稿(5回目)の変化
「もう5回目の投稿だけど本当に飽きないデザイン」という継続使用の実績がフォロワーの信頼を最大化。コメント欄に「私も持ってる!」という既存購入者の声が増え、コミュニティ的な盛り上がりが生まれました。

10月の結果(一次データ)

  • 売上:128万円(前年同月比178%)
  • ROI:520%
  • 月平均120万円の目標を安定的に超える水準に到達

7. 12月:年末商戦でAさん6回目の投稿が過去最高売上を記録

12月の施策

年間最大投資の15万円で、Aさん・Bさんの継続依頼と新規3名を加えた計5名で実施。

Aさんの投稿(6回目)の内容と反響
「今年最後の投稿はやっぱりこれ。6回も投稿させてもらって、今ではクローゼットの半分がUrban Canvas。本当におすすめです」という1年間のストーリーを締めくくる投稿がフォロワーの感動を呼び、自発的なシェアが拡散。

12月の結果(一次データ)

  • 売上:325万円(前年同月比217%)
  • ROI:680%
  • 過去最高月間売上(前年12月の150万円)の2倍以上

8. 1年間の売上推移:年間1,680万円の達成

月別売上データ(一次データ)

売上前年比主な施策
1月72万円120%継続のみ
2月45万円75%休止(計画通り)
3月68万円113%継続のみ
4月105万円175%A・B継続+春物
5月82万円137%継続のみ
6月75万円125%休止→口コミで微増
7月158万円220%A・B継続+新規2名
8月95万円158%継続のみ
9月78万円130%継続のみ
10月128万円178%A・B継続+秋冬物
11月142万円237%年末商戦準備
12月325万円217%A・B継続+新規3名
年間1,680万円233%

年間投資額:50万円 / 年間売上増加:960万円 / 年間ROI:約1,920%

9. 成功要因の分析:何が売上を2.3倍にしたのか

要因①:年間計画の策定で「覚悟」が生まれた

思いつきで施策を実施していた時期は、どこかに逃げ道があり、本気で取り組めていませんでした。1週間かけて年間計画を立て「この計画で全力でやる」と決めた時に、行動の質が変わりました。

要因②:繁忙期への集中投資でROIが最大化した

過去4年間のデータ分析で特定した繁忙期(12月・7月)に予算の50%を集中させたことで、需要が高いタイミングで最大のリーチが実現しました。閑散期(2月・6月)は完全に休止し、予算の無駄遣いをなくしました。

要因③:継続依頼でAさんのROIが1回目の2倍になった

Aさんへの依頼回数別ROIの推移が、継続利用の効果を端的に示しています。

Aさんの依頼回数別ROI(一次データ)

  • 1回目(4月):ROI 320%
  • 2回目(7月):ROI 480%
  • 3回目(8月):ROI 520%
  • 5回目(10月):ROI 580%
  • 6回目(12月):ROI 680%

1回目の320%から6回目の680%へ、ROIが2倍以上に成長しました。

要因④:月次PDCAで施策精度が継続的に向上した

毎月末の計画vs実績比較で、「新規インフルエンサーは3万円以下のテスト投資から始める」「投稿のタイミングは金曜夜が最もエンゲージメント高い」などの知見が蓄積し、後半の施策ほど精度が上がりました。

要因⑤:インフルエンサーがブランドのパートナーに変わった

Aさんは6回目の時点で「Urban Canvasのアンバサダー」として機能していました。「本当に好き」という実感がフォロワーに伝わり、投稿の説得力が初回とは比較にならないレベルになりました。

10. まとめ:年間計画とインフルエンサー継続施策が売上を2.3倍にした理由

この事例のポイントをまとめます。

  • 年間720万円(月平均60万円)→ 1,680万円(月平均140万円)へ、1年で2.3倍の成長を達成
  • 成功の起点は「年末年始の1週間で年間計画を立てた」こと。思いつき施策からの脱却が全ての変化の始まり
  • 過去4年のデータ分析で特定した繁忙期(12月・7月)に年間予算の50%を集中投資し、閑散期は完全休止
  • 継続依頼を重ねたAさんのROIは1回目320%→6回目680%へ2倍以上に成長した
  • 月次PDCAにより施策精度が継続的に向上し、年後半ほどROIが高くなる好循環が生まれた
  • 50万円の年間投資に対し、売上増加は960万円・年間ROIは約1,920%

翔太さんがやったことは特別なことではありません。年間計画を立て・繁忙期に集中投資し・同じインフルエンサーに継続依頼し・毎月PDCAを回した——この基本を徹底しただけで、売上は2.3倍になりました。

予算の大小にかかわらず、正しい戦略と効果測定があれば、インフルエンサーマーケティングは中小企業でも十分に成果を出せる施策です。まずはあなたのビジネスに最適な年間計画の設計から始めてみてください。

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